塩化物イオン量測定

塩化物イオン量測定
概要
コンクリート中に塩分が含まれる場合、鉄筋の発錆、腐食の進行、アルカリ骨材反応などの劣化を引き起す可能性があります。
海からの飛来塩化物や、施工時の海砂使用、凍結防止剤の散布などが疑われる場合は、塩化物イオン含有量の測定が重要になります。
方法
採取したコンクリートコアを用いて、化学分析(電位差滴定法)により測定します。
準拠規格
- JIS A 1154「硬化コンクリート中に含まれる塩化物イオンの試験方法」
- JCI-SC4「硬化コンクリート中に含まれる塩分の分析方法」
塩化物イオン量に関する基準
■塩化物イオン量に関する各種基準
| 出典 | 塩化物イオン含有量基準 | 
|---|---|
| JIS A 5308 レディーミクストコンクリート | 荷卸し時点で 0.30kg/m3以下。購入者の承認を受けた場合は 0.60kg/m3以下。 | 
| 土木学会 コンクリート標準示方書 | 塩化物イオンの総量が、0.30kg/m3以下。PC鋼材を用いる場合などでは、この値をさらに小さくする。 | 
| 日本建築学会 建築工事標準仕様書 JASS 5 鉄筋コンクリート工事 | 塩化物イオンとして 0.30kg/m3以下。やむを得ずこれを超える場合は、鉄筋防錆上有効な対策を講じるものとし、塩化物イオンとして 0.60kg/m3を超えてはならない。 | 
